第2回 ハレの日のための炊き出し その1 アルメニア的おもてなし

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打ち上げやイベントなどでふるまうお料理。
これもまた,炊き出しの一つでありましょう。

今回ご紹介しますのは,先日終了したとある小さなイベントの打ち上げにて振る舞ったもの。
前回のパーティー用炊き出しの時にも書き記しました,
『ハレの日炊き出し3つの原則』
のうちの一つ,
『複数のメニューを出し,一品ごとに材料を偏らせる』
ことにより,品数を増やして豊かな気持ちになることを念頭に置いてメニューを組みました。

kushiyaki

シャシュリーク 15人前

羊肉 800グラム
(焼き肉用の薄切り肉で十分。グラム110円を切ることができれば大変に幸運でございます。)
たまねぎ 1個

フェンネル粉
韓国唐辛子(唐辛子のうまみがキモなので,
もし手に入らない場合はパプリカ粉と唐辛子粉を半分ずつで代用した方がおいしかったです)

紹興酒

竹串

<前日の作り方>
・羊肉は,焼き鶏の一片ほどの大きさに切っておきます。
・バットにお肉を全て入れ,上から玉ねぎ一個をすりおろします。
・フェンネル粉,韓国唐辛子,塩,紹興酒をふりかけてよく混ぜます。
味付けの勘所としては,
『なめてみてまずフェンネルの甘い香りが鼻に抜けるくらいの強さ』
だと思います。
・ラップなどをして冷蔵庫で寝かしておきます。

<当日の作り方>
・肉片を適宜串にさし,魚焼き網でこんがり焼きます。
・冷えてからバットなどに入れて運びます。

・会場でホットプレートを熱し,その上に並べておき,温まったものから食べてもらいます。

今回のメニューは,実はそのイベントの中で言及されたメニューの再現,という趣向でした。
幸いにして,くつした企画が本拠とする北の最果て,北海道では羊肉が非常に安価です。

フェンネルの甘い香りと韓国唐辛子のうまみたっぷりの辛みが,
乾草のような乳臭いような羊の独特の香りと絡み合ってとてもおいしいです。

実は今回のメインは,本来のシャシュリークはもうすこし様子の違うものでして,
台湾などでひところ流行した『ウイグル料理』風のシャシュリークです。
つまり,台湾ナイズされたもの,というわけですね。

次回は,付け合わせとして作りました『タラモサラタ』です。
ギリシャ味。
単に地続きというだけであまり関連性の無い料理ですね。