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概要 Summery
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きっかけ Beginning of the project
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コンセプト Concepts
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プロモーションビデオ promotional video
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プロジェクト概要 Project Process Overview
概要 Summery
『大きいお友達』であるところのくつした企画は,『続けられる国際交流』をコンセプトに,
1) お互いの相手の国へのイメージを元にスーパーヒーローを作り,
2) 彼らが活躍する特撮ものを制作し,
3) それを見てストーリーに突っ込みを入れることで相手への誤解をなくしていく
…というチャリティー文化交流プロジェクトを2011年下半期から始めました。
お互いに抱きあっている相手への誤解=『うそ』から始まって『本当』へと近づいていく,
雑誌連載,映像,絵本出版と多媒体で展開中のOTAKU式国際交流。
その全体像をここに掲げました。
We’ve started “unusual” international cultural exchange project since 2011.
This project will develop in following process.
1) Creating superhero who is based on misunderstanding of each other’s country.
2) Making story for them
3) Asking both countries people to point “strange things” of the film out.
This page is an introduction of this project
きっかけ Beginning of the project
きっかけは,ネパールから届いたmp3形式の音声ファイルでした。
『Power for Japan』と題されたその曲は,ネパールのミュージシャンとお子さんたちが,自国の伝統音楽をベースに作られた日本の震災復興への応援ソングでした。
そしてメールの文中には,日本を勇気づけるためにこの歌を贈りたい,とありました。
しかし正直なところ,初めは『なぜネパールの人たちが日本に応援ソングを?』
という疑問が先に立つばかりでした。
In 2011, we received a mp3 music file.
This song was titled “Power for Japan”, it’s a cheering song that was created by Nepalese musicians and children.
In the message from them, they said “We’d like to give this song for encouraging Japanese people”.
But to be honest, we wondered why Nepalese people gave us this song.
しかし,調べて行くうちに,ネパールの児童支援のために活動しておられるNGO団体の本部が札幌にあることを知りました。
But, we found that there is a NGO that is working for supporting Nepalese children in Sapporo, Japan.
『つぼみ学校ポカラ』というその団体は,不安定な情勢の続くネパール国内で
教育を受けられずにいる子どもたちのための学校をつくるべく,日本を基点に活動しています。
震災の事実を知ったつぼみ学校ポカラのお子さんたちは,支援を通して交流を深めている国・日本が今どんな状況に置かれていて,何を必要としているのか。
それを真剣に知ろうとしてくれているのでした。
“NGO Tsumobigakko Pokhala” is the organization that is building schools for Nepalese children.
And we also found that Nepalese children really want to know how they can do for disaster in Japan.
それらの事実を知るに至り,くつした企画は,この曲に映像をつけ,プロモーションビデオをつくりました。
To thank for this activity, Kutsushita planning made a music video for this song.
意外な接点でつながった札幌と,ネパールの一都市,ポカラ。
これを入り口に,お互いの関係性を深めることはできないか?
そんな思いから,つぼみ学校ポカラとくつした企画のコラボレーションによる国際文化交流企画が始まったのです。
After making this video, we’ve wanted to deepen the relationship between Pokhala and Sapporo.
That’s why we started this international cultural exchange project.
…ここまでだったら美談風。
…It sounds like a moving story, doesn’t it?
しかし,やんちゃなおたくの集まりであるわたしたち『くつした企画』は,そのやんちゃぶりを国際交流にも持ち込むことにしたのでした…
But unfortunately, we are Japanese OTAKU, means geek.
So we’d like to add some “geek” element to this noble project…
コンセプト Concepts
やんちゃその1 ゼロスタートの交流
1) Never study other side’s country before the project
相手がどんな国なのかがあらかじめ分かっていたのなら,交流してもつまらない。
そこで,このプロジェクトではあえて,最初の段階では『お互いに相手の国について一切勉強しない』というルールを設けました。
つまり相手の国から来た生の情報/直接のメッセージだけを手掛かりに相手を知る。これが,1つめのやんちゃです。
Because it might be not so interesting and striking if we studied some information about other side’s country before the exchange.
やんちゃその2 『誤解から始める交流』
2) Begin with “misunderstanding”
このプロジェクトは,お互いが相手の国に持っている偏ったイメージを伝えあう事からスタートしています。
前もって調べることをしない、ピュアな誤解。思うに誤解というのは、大変に創造性の高い行為ではないでしょうか。
自身の持つ少ない情報から、最大限にイメージを膨らませていくいとなみ。
それにはきっと考えた当人が生きる世界の環境がにじみ出てくるでしょうし、各国が持つ独特の考え方、つまり国民性が見えてくるに違いありません。
誤解を通じて相手の生きた考え方を感じとりたい。それが2つめのやんちゃの意図です。
We think “misunderstanding” is really creative activity because for misunderstanding something, we have to use full range of imagination.
“Misunderstanding” will show environments that is surrounding us and even our national characters.
やんちゃその3 『モチベーションをなくさないやり方』
3) Motivate children and us, the geeks!
つぼみ学校ポカラで学んでいるのは,小さな子どもたち。
札幌で彼らと交流を進めようとしているのは,やんちゃなおたくたち。どちらも飽きっぽく,退屈なものが何より苦手です。
おたくは時に,『大きいお友達』とも呼ばれます。
つまり,大きいお友達と小さいお友達をつなぐうまいやりかた。
それはきっと,お互いが退屈しないジャンルを通した文化交流に違いないとわたしたちは考えました。
つまり,『特撮ヒーローもの』の物語をつくればいい。
お互いに情報をやり取りしながら特撮ドラマを作り,
作っていく過程の中で、互いの誤解を少しずつ軌道修正していく。
最後に見ることができるのは,きっと正しい知識に基づいた,正しいヒーローの活躍。
それを目指していきます。
The similarity between children and us is the taste of hobby.
So the answer for this question is quite simple.
“How to motivate those kinds of people for cultural exchange project?”
Yes, the answer is, “Making superhero stories that is based on cultural exchange”.
We will deepen the relationship through making and enjoying it.
プロジェクト概要 Project Process Overview
1)お互いの『相手の国のイメージ』を交換する
Exchanging “misunderstanding”
それぞれのイメージの中から,相手の国に対して抱いている『誤解』を具体的に拾い上げる。
ネパールの子供たちが描いてくれた『日本のイメージ』が,こちら。
Ask Nepalese children to draw the image picture of Japan and derive their Japanese image from the pictures.
Also ask Japanese children to draw the image picture of Nepal and derive their Nepalese image from the pictures.
Here are some pictures of Japanese superhero “who is misunderstood by Nepalese children”.
2)ヒーローづくり
Making heroes
『誤解』を元に,それぞれ
『ネパールの人が考えた,間違った日本のヒーロー』
『日本の人が考えた,間違ったネパールのヒーロー』
を作り上げる。
ネパールの子供たちが描いてくれた絵を基に間違った日本のヒーローをデザイン
Create Japanese superhero based on Nepalese children’s image.
Also create Nepalese superhero that based on Japanese children’s image.
Here are some pictures of “Japanese misunderstood hero”.
3)物語の制作
making first story
『間違ったヒーロー』の活躍を描く,物語の第1話を作る。
Make the story and screenplay of first serial.
Choose the best location for fixing Nepalese children’s misunderstanding for Japanese culture.
This includes multiple “Ride-along” with children interests and unfamiliar ground.
これは多媒体で展開し,より多くの発表の機会を探ります。
We will make this in multi media.
例)
・映像
・絵本
・ヒーローショー
Example:
Movie
Picture book
Attraction
…and so on
そして同時に『二次創作』も行います。
お子さん向けだけでなく,それ以外の層にもうったえるべく,原作中にある設定を用いて,『大きいお友達』向けに作った同人漫画を制作・公開予定です。いわばセルフ2次創作というわけですね。
And also we’ll make “fan fiction” version, means “Dojin” in Japanese.
4) フィードバック feedback
出来上がった物語を,お互いの国の人々に見せ,おかしなところを指摘し,相互理解の切り口にする。
Send Nepalese children first story and movie .
Held the screening event and provide the DVD of the film for making known the story.
Ask both countries children to point “strange things” of the film out.
5) 媒体化 Making documentary
全体の過程そのものをドキュメンタリーとして媒体化
→雑誌連載(北方ジャーナルにて2011年8月より連載)
Publish a serial article in the magazine.