夏らしくハイチの料理を

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先日,とある企画のオーディションのようなものを開かせていただきました。
その際,その企画にゆかりの深いメニューを炊き出しとしてお出ししました。
はじめは,『ゆかりの深い国の料理を』という目的だけだったのですが,
いざ作ってみますと以外に安く仕上げることのできる経済的な料理であることが判明。
急きょ御紹介いたします。

グリオッツ 10~15人分

豚塊肉 1キロ(肩ロースなど,適度に油のある方がおいしいようです。量販店ではディフォルトでグラム85円にて購入できるので,いい感じです。)
オレンジジュース 一パック(100パーセントのものを用います。海外産のものが安くてお得。)
レモン汁 ひとビン(100円ショップにて購入)
タイム ひとビン(同じく100円ショップにて購入。タイムはぎりぎり『100円ショップに置いてもらえる香辛料』のようです。)
玉ねぎ 5~6個

オレンジ 2~3個(これは,オレンジジュースとの安さの兼ね合いを見て判断いたしました。できれば生オレンジを使って方がおいしいようです。
オレンジジュースだけを用いるより,1個だけでもオレンジを皮ごと用いると香りが良かったです。)


胡椒
油(オリーブ油を用いるとさらにおいしかったです。100円ショップにて購入)

<前日の仕込み方>
・塊肉を一口よりやや大きめにがしがし切り分けます。
・ボウルに肉を放りこみ,タイム,塩,胡椒,オレンジジュース,レモン汁をひたひたになるまでふりかけ,油を2回ししてから手でもみ込みます。
このとき,生オレンジを割ったものを絞って,皮をちぎって適当に混ぜ込んでおくと,皮の油分の香りが肉に行きわたって素敵です。
・このままラップをして冷蔵庫に入れ,一晩ばかり寝かせます。

<当日の仕込み方>
・玉ねぎを,繊維の方向に対して垂直,つまり輪っかになるように刻みます。
・鍋に油を敷き,玉ねぎをしんなりするまで炒めます。
・ざっくり汁けをきった豚肉を表面に焦げ目がつくくらい炒めます。
・その後,マリネ液を注ぎ込み,軽く煮ます。
・20~30分ほどで,豚肉に弾力が残っているくらいで塩加減をしてできあがり。

<供し方>
・お皿にお肉を取って,汁をかけて食べます。

もともとは『サワーオレンジ』という酸味の強いオレンジの知るとライムを用いるそうです。
以外に甘みが控えめで,
タイムの香りとオレンジやレモンの酸味が豚の脂と混じり,ちょうどあたたかなドレッシングのようになっておいしいです。
オレンジの皮を使うと,香りとかすかな苦みが加わって味の厚みが増しました。
前日からお肉をマリナートするので,安いお肉でもとても柔らかに食べられました。

試作時に試しましたが,煮汁をご飯にかけたり,細めの麺にかけたりするととてもおいしかったです。
むしろパンなどよりもご飯の方が合う気がします。

この料理,企画内容にちなんだ国,ハイチのお料理ですが,
お出ししたオーディション会場では,新プロジェクトの内容が『ハイチ』にゆかりが深いこと自体ピンとこない方々がおおく,
演出効果としてはあまりキャッチーではないような,そんな結果となりました。
でもみなさんぺろりと平らげてくださったので,最終的にはすべてよし。