『下品で最低2』レポート


 

東京2回目の性的悪ふざけの祭典。その参加レポートです。
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去る2019年3月21日よ25日まで,東京は原宿のデザインフェスタスタジオにて『下品で最低2』が開催され,くつした企画も展示物を出展いたしました。
こちらはその名のとおり『性に関する悪ふざけ』をテーマとし,18歳未満入場禁止を謳う展覧会で,東京での開催は2回目となります。
前回よりも会場が広くなり,作品数も密度もかなり増した濃厚な展覧会となりました。

 

 

くつした企画は,新作ゲーム『モロミセール』を出展させていただきました。
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これはコントローラであるロングコートを身につけ,野外露出を体験する合法的公序良俗紊乱ゲームです。

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『人体の器官を間違った方法で使う』をコンセプトとしたゲームシリーズの5作目で,今回が外部での初お披露目となりました。
本ゲームシリーズのコンセプトは,こちらからご覧いただけます。

 

 

アナログなコラージュから最新技術を用いた作品まで,ふり幅の広い展示でしたが,それらを大別すると,ピュアでストレートな性欲をモチーフにした作品と,ごく個人的なこじれた性的嗜好をモチーフにしたものの2つに分かれているように感じられました。

どちらも必要以上の情熱と発想から生み出された力作ばかりなのですが,これまで『こじらせちゃった人や文化』を題材に映像制作を行なってきた当方らくつした企画といたしましては,後者,つまりこじれた個人の性的嗜好が作品として形になったものの方により強い魅力を感じたのでした。

 

ことさら,漫画家・命わずか先生の出展された『女の子になれる膣内射精Tシャツ』と『顔の各部に射精してもらうグッズ』は白眉といえましょう。
前者は,昨今の成人向け漫画に見られるような,大量の精液が躍動感たっぷりにあふれ返る子宮の断面図があしらわれた黒いTシャツで,肥大した乳首型バッジを合わせると,男女わけ隔てなく恥ずかしい姿になってしまうという趣向。
そして後者は,マスク・アイマスク・そしてヘッドフォンにたっぷりと射精の様子があしらわれたグッズで,身に着けるとたちどころにたいりょうの精液を浴びせられた格好になる,というもの。
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どちらも,性別とはまったく無縁なベクトルで,ひたすら『射精されること』に対する性的嗜好を前面に打ち出した作品になっておりました。

射精の前にはすべての性が意味を成さない。ある意味エロの方向でジェンダーフリーを軽々と突き抜けた展示だといえましょう。

 

また,今回も自慰器具メーカーの『ホットパワーズ』様が出展者として参加されているせいか,製品ユーザーさんたちをはじめとした入場者の方々が多く,そういった方々とのやり取りの中で様々な示唆と刺激をいただきました。

特に,オナホールを介して異性とのコミュニケーションのとり方を確立されたとおっしゃる方のお話は大変興味深く伺いました。オナホールによって,異性もしくは同性との関係を構築する。この新しい可能性に,当方大変わくわくいたしました。

 

最後に,本展覧会の主催・ドラクエ企画様ならびに関係者の皆様,デザインフェスタギャラリー様,そしてご来場くださいましたすべてのお客様に厚く御礼申し上げます。