炊き出しで汁麺。しかもお鍋一つでまかなえる方法をついに開発。その秘法を大公開!
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以下は,2013年に書かれた記事でございます。
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くつした企画の最新映像企画,『キャプテンビビッド』。
企画内容に関しましては,本ウェブサイトの『キャプテンビビッド』のページ,もしくは,facebookページ(アカウントをお持ちでない場合や,ログインなさっていない場合でもご覧いただけます。),
https://www.facebook.com/captainvivid
いずれかをご参照ください。
比較的大人数での泊まりがけロケということで,
現在シリーズものの体裁で,
主だった日程の炊き出しメニューをご紹介しております。
今回はロケ3日目の炊き出し,その夕食についてご紹介いたします。
3日目ともなりますと,
炊き出しマニアといたしましては,
そろそろ冒険の虫がうずき出します。
なにか,いままで試したことのないものをふるまってみたい。
しかも,今回の炊き出し環境に合わせた2つの条件をクリアするようなものを。
その条件とは,
1)泊まりがけの撮影のため,事前の仕込みをなるべく必要としないメニューを用意すること
2)炊事場の規模が限られているため,鍋2つとホットプレート以外は,全てビニール袋を使用して作ることができるように考えること
…の2つ。
これをクリアしつつ,
炊き出しとしては一番厄介な部類である,
『のびるとあまりおいしくない類の汁麺』
を提供できないか。
その冒険の記録を,ここに記します。
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第3日目 夕食
『手抜き坦々麺』 10名前後
1)前日仕込み
>スープの素
<材料>
酢 ドレッシングの半分量
ノンオイル焙煎胡麻ドレッシング 200ミリリットル前後のものひとビン
粉末鶏ガラスープ大さじ4から5杯
すりごま 一袋
砂糖 適宜
ラーユ 適宜
・以上をふたの付いた容器に入れ,良く振ってかき回しておきます。
・味の勘所は,『胡麻のコクが十分にして,酸味がはっきり感じられるが,鶏がらスープ粉末のせいでそのまま食べられない程度に塩辛い』
といった感じでございましょうか。
>具(肉みそ)
<材料>
豚ひき肉 1キロから1.5キロ
すりおろしニンニク 3かけから4かけ (チューブ1本分でもよいと思います)
ショウガ 手のリマーモセットの胴体くらいの大きさ (チューブ1本分でもよいと思います)
味噌 カップ1・5から2杯
みりん 味噌の半分
醤油 2回しくらい
とろけないスライスチーズ 1パック
一味唐辛子 適宜
胡麻油 適宜
・豚ひき肉を,油を敷いたフライパンで炒め,お肉の色が変わったところで,すりおろしニンニクとショウガとを入れます。
・みりん,味噌,スライスチーズ,醤油,一味唐辛子を入れてさらに炒めます。
・水気が飛んだら,ごま油をひと回ししてできあがり。
・十分に冷めてから,ビニール袋に入れてなるべく空気を入れないようにして密閉,冷蔵します。
2)当日夜の調理
>麺
<材料>
フェデリーニ 1キロ
重曹 30~50グラム
冷凍青菜 1袋
長ねぎ 2本から3本
・大鍋に水をたっぷりと張り,火にかけます。
・その途中で,肉みその入ったビニール袋を湯煎しておきます。
・お湯が沸いたら重曹を入れ,カッペリーニをゆでます。そのとき,一緒に冷凍青菜をゆでてしまいます。
・どんぶりにスープの素とみじん切りのねぎを入れておきます。
・そのどんぶりに熱湯を注いで溶き,好みの味加減にしておきます。(ここは,湯沸かしポットを用意しておいてのセルフサービスだと楽でした。)
・そこに茹でたカッペリーニと葉野菜とを載せ,具の肉みそをのせて出来上がり。
・めいめいラーユをかけて辛みが調整できるようにしてみました。
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いわゆる,日本的な汁のあるタイプの坦々麺です。
肉みそに入っているチーズは,何となく腐乳の代わりです。言わずもがな,圧倒的に安上がり。
この汁麺,
多少スープが薄くても,肉みそを溶かしこんで調整すればおいしく食べられるアバウトさもまた魅力の一つ。
汁の酸味が,疲れた体に滲みいるような思いがいたします。
当日の工程も簡単なので,慌てることなく供することができました。
スパゲティを重曹入りのお湯でゆで,かん水風の香りをつけるのは,自国を離れた中華系の留学生さんの間では定番のテクニックなのだとか。
おかげで縮れの少ないラーメンのような味と香りになります。
ただし,事前のテストでカペッリーニを用いたところ,ゆで加減が難しい上にブチブチとちぎれやすく,大変使いにくかったので,
フェデリーニ以上の太さの方がよろしいかと思います。