バトルオブ炊き出し03 第2日目三食分

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第3回目は,けんちん汁からほうとうへ。ひとつ鍋で煮込んで2つのメニューを作ります。

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以下は,2013年に書かれた記事でございます。

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現在撮影中の当方らくつした企画の映像企画,『キャプテンビビッド』。
舞台となるのは北海道の元炭鉱町,芦別市。
内容に関しましては,本ウェブサイトの『キャプテンビビッド』のページ,もしくは,facebookページ(アカウントをお持ちでない場合や,ログインなさっていない場合でもご覧いただけます。),
https://www.facebook.com/captainvivid
いずれかをご参照ください。

炊き出しの要諦は以下の2点。
1)泊まりがけの撮影のため,事前の仕込みをなるべく必要としないメニューを用意すること
2)炊事場の規模が限られているため,鍋2つとホットプレート以外は,全てビニール袋を使用して作ることができるように考えること

撮影2日目となりますと,さすがに出発前の仕込みをメニューに反映させることは衛生上できません。
そこで,1日目撮影終了後に,最低限の下ごしらえをするだけであとは手間いらずのメニューを組んでみました。

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第1日目 深夜 前日仕込み

1)豆腐なしけんちん汁仕込み
・大鍋にごま油を熱し,凍ったままの業務用和風野菜ミックス1キロと業務用冷凍ささがきゴボウ1キロを炒めます。
・しんなりしてきたら,たっぷりの水と顆粒だしの素を加えます。
・煮立ってきたら,味を見つつ,麺つゆを加えます。
・仕上げにお醤油を少したらして味にメリハリをつけたら出来上がり。蓋をして置いておきます。

2)煮玉子作り
・大鍋にパック12個の卵2パック分とひたひたの水,軽く塩味を感じるくらいの量の塩とを入れて火にかけ,15分くらい煮ます。
・卵を水にさらしてよく冷やし,殻をむきます。
・ビニール袋に麺つゆと少しのごま油とを入れ,卵を入れて空気を抜き,口を縛って冷蔵庫に保管しておきます。
麺つゆの量は,『空気を抜いたビニール袋の中で,卵の周りにうっすらつゆの層が貼りついているように見える』位の感じの少なさにとどめ,
あえて水を足したりしない形で行ないました。(傷む可能性を少しでも少なくするためです。気持ちの問題ですが)

3)キャベツ漬け
・キャベツ1個半から2個を大まかに切った後に一口大の大きさに手でちぎり,ビニール袋に入れます。
・千切りタイプの塩昆布を混ぜ込み,袋の空気を抜いて口を閉め,冷蔵庫で保管します。

4)朝食用ご飯セット
・12合ほどのお米を研いで炊飯器をセット
kenchin

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第1日目 朝食 20名弱

1)豆腐なしけんちん汁

2)キャベツ漬け
・ビニール袋を開け,汁が出ている場合には少し捨て,ごま油を回しかけて良く混ぜます。

3)ししゃも
・ホットプレートを熱し,ごく薄く油を敷いてシシャモの干物(いわゆるカラフトシシャモ,と呼ばれる別種のお魚ですが)を焼きます。

4)ごはん

5)なっとう
sisyamo

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昼食 20名弱

1)けんちん汁変身カレーほうとう
・けんちん汁は実は人数の2倍分作ってありました。
・そこに,冷凍豚切り落とし肉2キロときざんだ玉葱,そして一口大より少し大きいくらいに切ったかぼちゃ大2個分を足して煮ます。
・カボチャが煮ほどけるととろみが出てくるので,そこにカレー粉を投入。馴染んだら麺つゆ・醤油・粉末出汁の素で味を調整します。
・人数分プラスアルファのゆでうどん玉を残らず鍋に投入し,少し煮こんだら出来上がり。

2)コーヒーゼリーとプリン
・ハードスケジュールだったためか,より甘いプリンの方が良く売れました。

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夕食 20名弱

※お弁当として用意し,撤収後に各時食べていただくようにしました。

1)バジルチキンサンドウィッチ
・前日昼食に用意したバジルチキンに十分火を通し直し,ピメントチーズの残りと共に食パンに挟みます。
この際,耳はつけたまま。
これには『もったいないでしょ,おいしいのに。』以外に2つ理由がございます。

ひとつには,ミミつき食パンで挟むと,パンの耳と耳が壁になって,具材の汁けが外に漏れるのをある程度防いでくれること。
いまひとつには,ここにチキンとピメントチーズの汁がしみるととてもおいしいこと。

・ラップで十分に包んでおきます。

2)煮玉子
・十分に汁けを切り,ビニール袋に入れて配ります。
chiken pimento01

カレーほうとうは,多めのカボチャを煮ておくだけでとろみがついてくれる優れものでございます。
お鍋の中の汁ものを衣替えして煮続け,次々と食事を賄っていく。
なんだかロマンがありますが,最終的にどんなものになっていくのかを考えると,ちょっと恐ろしくもあります。

次回は,撮影2回目の炊き出しをお送りします。
2回目の目玉は,実験的に行なった割には成功を収めたとあるメニュー。
お楽しみに。