混交したごちそう

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今回ご紹介するメニューはこちら。
タイトルにもありますように,文化の混交により生まれたおいしい食べ物です。

大盤鶏(ダーバンジー) 10人分
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<材料>
丸鶏 1羽 (もしくはそれと同じくらいのお肉。ぶつ切りの骨付きもも肉などが良い気がします)
玉ねぎ 大3個
ジャガイモ 大2~3個
ピーマン 一袋

にんにく 5かけ
ショウガ 生後1歳未満の子どもの握りこぶし大
カットトマト缶 2~3缶

しお
こしょう

ゆでうどん玉 3人前入り3~4袋

<スパイス類>
※いつものように100円ショップで賄えるバージョンで行きます。
パプリカ  2びん
クミン   1びん
カルダモン 1びん
シナモン  1びん
八角    1びん

豆板醤チューブ 1本

※最低限必要なのは、クミンとシナモン,それに八角といったところでした。
本格的な香りにはこれに花椒を入れるとよいかと思います。

<前日の仕込み方>

・鶏肉は適宜ぶった切ります。
・玉ねぎとジャガイモは大きめに切り分け,ピーマンも4等分位にしておきます。
・ショウガとにんにくはみじん切りにします。

・大鍋に油を熱し,鶏肉を炒めます。
・鶏の表面に火が通ったら,野菜類をまとめて入れ,油を回します。
・油が回ったところにみじん切りのニンニク・ショウガ,スパイス,トマト缶を一気に入れ,中火にして煮こみます。
・30分くらいして,ジャガイモに火が通っていれば出来上がり。
・粗熱をとり,鍋の上部をラップでしっかりくるんでこぼれないようにしておきます。

<当日の供し方>
・鍋の中身を温めます。
・袋のままお湯で温めた玉うどん,もしくはそのままの玉うどんを大皿に敷き,温めた中身を上にどっさりかけます。
・めいめいにお皿をあてがい,とりわけていただきます。
(トングを用いるといい感じでした)
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ウイグル族に伝わるお料理で,イスラム教圏から伝わり,食文化が混交してできたもののようです。
八角の中国味,シナモンの中近東味,そしてクミンやカルダモンのインド亜大陸味が混じり合い,
『ウイグルだ!』としか言いようのない独特の風味になり,おいしいです。
汁は少し多めの方が,食べでが出てよいかと思います。

本来は唐辛子で辛く味付けをしますが,辛いものが苦手な方のために豆板醤チューブを用意しておき,
適宜辛みをつけていただけるようにしてみました。

実は今回は宴の席であったため,手打ちの麺をみんなで作ってみましたが,ゆでうどんでも,あるいはご飯にかけてもおいしかったです。
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評判も上々なうえ,
安上がりで煮こむだけという手軽さなので,
このメニュー,今年の撮影に大活躍させてみたいと思います。

しかし問題は,食べた方が名前をなかなか覚えてくれないこと。
『バンバンジー』とか『ウイグルのやつ』とかとしか呼んでくれないのです。
ダーバンジーですよ。ダーバンジー。駄パンジー。