特別編・芦別名物タングロンでお料理

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北海道の元炭鉱町・芦別の名物ドリンクタングロン。これでお料理をつくってみましょう!

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以下は,2013年に公開された記事でございます。

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くつした企画は,来月9月より,北海道の元炭鉱町,芦別市にて映像企画の撮影に入る予定です。
くわしくは本ウェブサイトの『キャプテンビビッド』のページ,もしくは,facebookページ(アカウントをお持ちでない場合や,ログインなさっていない場合でもご覧いただけます。),
https://www.facebook.com/captainvivid
いずれかをご参照ください。

さて,こちらの芦別という街。
もちろん,街をあげてアッピールしているすてきな特産品もございますが,
当方,個人的にはそれ以外の食品に強く惹かれます。
なぜか,独自性の強いものが多いのです。
その中の一つが,こちら。タングロン。
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昆布エキスとリンゴ果汁を合わせることで生まれた飲み物。
山間のもと炭鉱町である芦別は,内陸にあるのですが,なぜ昆布?
そのあたりの距離感のずれも大変にいとおしい。

飲んでみますと,濃縮されたリンゴの味と酸味,そこに昆布のうまみが追いかけて来る,独特のお味。
この『昆布のうまみ』というやつが特徴であり,好き嫌いを分ける要素であり,そして癖になる魔力の源でもあります。

このあいだ,久しぶりに味わってみて,ふと気付きました。
これ,料理に使えないか?

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タングロン冷麺 4人分

<材料>
タングロン 1パック(4個入りなので,一人1パックの計算です)
醤油

ごま油

鶏レバー 1パック
鶏ハツ 1パック
鶏砂肝 1パック
長ねぎ 2本
卵 3~4個

中華麺 4人分


豆板醤

<作り方>
>まずは具をつくります。
その1:内臓類
・鶏レバー・鶏ハツはお好みで水に10分ほどさらすなどして血抜きをし,表面全体に行きわたるくらいの塩をまぶして冷蔵庫で30分から1時間ほど寝かせます。
・鶏砂肝も同じく,表面全体に行きわたるくらいの塩をまぶして冷蔵庫で30分から1時間ほど寝かせます。
・適当な鍋に湯を沸騰させ,水気を軽く切った内臓類を入れ,中火の強火くらいの火加減で煮ます。
・内臓の芯まで火が通ったら,火を止めてざるにあけ,軽く水ですすぎます。
(砂肝とレバーに関しては,一つ取り出して一番分厚いところを真っ二つにし,中から赤味が消えているのを確かめた方が確実でしょうか(模範解答)。
いずれにせよ,火の通り具合は自己責任においてしっかり見極めてくださいね。)
・粗熱が取れたら,それぞれを薄切りにしておきます。
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その2:薄焼き卵
・卵を適当な器に全て割入れ,一つまみの塩を加えてかき混ぜておきます。
・フライパンを中火の強火でよく熱したところに油を敷き,油がなじんだところで卵液を適量流し込んでは焼き,薄焼き卵を作ります。
・薄焼き卵が扱える程度の温度になったら,千切りにしておきます。

その3:長ねぎ
・長ねぎの白いところを大人の人差し指くらいの長さに切りそろえ,真っ二つに裂きます。
・表面の白い皮のところだけをまとめ,繊維に沿って平行に切り,白髪ねぎ風に刻みます。
・芯の部分はもったいないので,小口切りにしてとっておきます。
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>つづいてたれを作ります。
・こちらがタングロン。
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・醤油を足すと,これだけで完成された味になってしまいました。
・味の輪郭をつけるために塩を1~2つまみ加えで混ぜます。
・ここにごま油を適宜たらし,先程の長ねぎの芯の小口切りを加え,できあがり。
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>麺をゆでます。
・中華麺を硬めにゆで,ざるにあけます。
・麺は洗わず,軽くごま油をひと回し。箸で油を全体に回します。
・麺を適宜箸でつまみ上げては,うちわであおいでさまします。
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<供し方>
・お皿に麺,その上に適宜具を乗せ,たれを回しかけて出来上がり。
・薬味に豆板醤を添えてみました。
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タングロンの酸味が勝った甘味が,冷やし中華のたれにベストマッチ。
大正解でした。

具は,炭鉱町に伝わる内臓料理をイメージして,もつを中心にいたしました。
(同じく北海道内の元炭鉱町・歌志内や美唄では,鶏もつが多く使われるようです)
炭鉱町では馬・鶏,あるいは豚の内臓料理が主流で,牛は一般的ではないようですが,
ガツやセンマイを茹でたものの千切りでもおいしそうです。

油脂の少ない内臓肉であれば,脂が固まって切ないことにはなりませんし,
うまみが強くてタングロンだれのいい相棒となってくれました。

タングロン,恐るべし。
料理の素材としてのポテンシャルは相当に高そうです。
冬にはお鍋のポン酢に使えたりしないだろうか。
あと,焼き肉のつけだれやもみだれにも良いのではないだろうか。
夢が広がります。