泊りがけの場合 その2 一つの鍋でまかなうために

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劣悪な条件の中でのロケを強いられることも少なくありません。
劣悪であればある程,おなかもすきますし,何より食事時間が救いになります。
期待も高まるという訳です。
しかし炊きだす側にしてみれば,その期待は重いものとなります。
だって,撮影環境が劣悪ならば,炊き出し環境としても問題があるはずですものね。

そんな時には,ひとつ鍋。
それだけで主食と副菜を賄う事が出来るようなもの。
そしてできれば,ひとつ鍋であることを忘れさせるようなにぎやかさをもったもの。
よせ鍋などででにぎやかさを出すとコストがかかりますが,この鍋なら大丈夫かと思います。
材料が全てジャンクな方向性を持っているものばかりだからです。

pudechige

『プデチゲ』 10~15人分

溶けるチーズ 800~1キロ(低脂肪の方がお安うございますね)
キムチ ひとビン(量販店にて,輸入物が150円前後で手に入りました)
ソーセージ 1キロ(量販店の冷凍ソーセージがお買い得)
ベーコン 500~800グラム(ショルダーベーコン切り落としが一番安い気がします。)
魚肉ソーセージ 5本 もしくは 魚肉ハム 2塊 ※安い方

玉ねぎ 4~5個
ピーマン 8個ほど
えのきだけ 5パック

インスタント袋ラーメン 6~8袋(味噌味が良いかと思います。)

ごま油
水(水場がない場合は,2リットルペットボトルに2つ分ほど用意しておきます)

<当日の作り方>

・ベーコンは一口大より大きめに,魚肉ソーセージは斜め切りにします。
・玉ねぎはくし切り,ピーマンもざっくり4つ切り。そしてえのきだけは根っこを取ってほぐしておきます。
・鍋にごま油を熱し,ベーコンを炒めます。
・ベーコンから燻製のにおいが強く立ってきたら,野菜を一気に入れ,油を全体に回します。
・水をひたひたに入れ,ラーメンのスープを『使用するラーメンの数の半分』の分だけ入れます。
・味を観て調整した後,キムチ、冷凍ソーセージも全部入れてしまいます。
・さらにラーメンの麺を半分に折ってその上にかぶせるように載せ,最後に溶けるチーズを振りかけてふたをして中火の強火で火を通します。
・ラーメンが柔らかくなったら出来上がり。

今やすっかりおなじみの韓国料理。
玉ねぎの甘みと加工肉たちのうまみや燻製の香ばしさが汁に溶け,下世話においしいジャンクな名菜ですね。
ピーマンのおいしい苦みもアクセントなので,ぜひ入れたいところです。

本来はメインの具が例のランチョンミート『スパム』だと思うのですが,
なぜか日本では妙に高いので魚肉ソーセージで代用してみました。
すると,温まった魚肉ソーセージははんぺんのように膨らんでかさ増やしによく,口当たりもふんわりおいしくなるので一石二鳥でした。

ポイントなどはないのですが,強いて言えば,ラーメンを直接入れることを考えて,ほんの少し水を多めにすることくらいでしょうか。
思った以上に麺はお水を吸うようです。

温まりますし,具の多彩さがにぎやかで楽しいメニューでした。
何より材料ほとんどが可食部分なので,ゴミがあまり出ないのがありがたいです。