ハレの炊き出し その2 野菜サラダは南部式

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前回より,パーティなどのハレの場のための炊き出し,その一例を御紹介しております。
今回は副菜その1。野菜ものです。
メインを担うチリというやつは,お肉メインの濃い味です。
豆が入るにしても,重いことに変わりはない気がします。
そこで,さっぱりとした野菜を組み合わせてバランスを取ってみたいと思うのです。
せっかくメインがアメリカ料理なので,野菜もアメリカ式。
南部式コールスローです。

『南部式コールスロー』 15~20人分

キャベツ 半分(最近は少々高いですが,それでも個人商店の八百屋さんに行くと58円などというものがざらにあります。
たたえよ個人経営の八百屋さん。)
人参 3~4本

マヨネーズ
砂糖
レモン汁
しお
胡椒
セロリシード(なかなか手に入りにくい上に,少々お高いので,
今回は代わりにキャラウエイシードの小瓶を使ってみました。)

<前日の仕込み方>
・キャベツと人参は千切りにします。
・量が多いので,いっそのこと大鍋に調味料類を全て注ぎ,よく混ぜます。
勘ドコロとしては,マヨネーズが主成分で,その酸味をお砂糖で和らげる。
そんなイメージです。セロリシード(キャラウエイ)は,入れた直後はあまり香りがしませんが,
なじんでくると強い特徴的な香りが出てきます。お好みで加減をしてください。
そして,この状態のままだと茫漠とした味になるので,少しの塩とコショウでメリハリとつけるのがコツ,かもしれません。
・ドレッシングをよく混ぜた後,野菜を入れ,かき回してしばらくおいておきます。
・野菜がしんなりしてなじんだら出来上がり。

<当日の供し方>
・好きなだけとることができるようにしておいて,付け合わせとしていただきます。

セロリシードの香りがするのがなによりうれしいので,
コールスローは南部式,と決めております。
(たまに『たいめいけん式』もします。こちらもわしわし食べられていいですよね。)
セロリが苦手な方にはお気の毒なことになってしまいますので,
キャラウエイやディルなどの酸味のある香りの香辛料を使うとさわやかでよいかと思います。

このコールスローをパンにはさんで食べるとおいしいので,余らないかなあ,とパーティの席でひそかに狙っておりましたが,
すっかり無くなってしまいました。がっかり。
はさむならば,食パンのようなしっとりしたパンではなく,全粒粉パンなどの方が合う気がします。