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	<title>くつした企画 ソックスチャンネル &#187; 訊くくつした</title>
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	<description>札幌市を基点に活動する無節操企画団体・くつした企画のホームページです。</description>
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		<title>不定期連載『訊くくつした』第2回</title>
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		<pubDate>Sun, 04 Sep 2016 14:08:04 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[sox2015]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[訊くくつした]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[企画記事]]></category>
		<category><![CDATA[劇団怪獣無法地帯]]></category>

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		<description><![CDATA[言いにくい題名の不定期連載。今回は札幌在住の役者さんに、思うさま訊きます。 &# &#8230; <a href="http://sox-ch.com/kiku_02/">Continued</a>]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>言いにくい題名の不定期連載。今回は札幌在住の役者さんに、思うさま訊きます。</p>
<p>&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;-</p>
<p>頭では理解したつもりでも，どうも感覚がついて来ない。</p>
<p>そういうことって，ありませんか。</p>
<p>当方，たくさんあります。</p>
<p>何かこう，あと一歩で真実に届かないような，毛並みもふもふのうんと可愛い動物をビニール袋越しに愛でるような，もどかしい気持ちになります。</p>
<p>ことさら当方が長いことむずむずしているのが，GIDという概念です。</p>
<p>肉体的な性、つまり生物学的な性別と心の性、つまり自分の性の意識とにずれがあり、さらにその違和感が一時的なものではなく、かつ生活に支障をきたすような状態にあること。</p>
<p>うん。なるほど。確かに。</p>
<p>持続的かつそれがＱＯＬを低下させる要因となる。しごくまっとうな条件でございますね。</p>
<p>しかしどうも、『生物学的性別と性の自己意識とのずれ』というもの、こちらにどうしても実感が伴わない。</p>
<p>できればこの『ずれ』を、もう少し感覚的に理解できないだろうか。</p>
<p>常々そう考えておりましたが、いよいよその第一歩を踏み出してみようと思います。</p>
<p>今回お話を伺いますのは，小林健輔さん。札幌の老舗アマチュア劇団『<a href="http://fakecourtney0421.wixsite.com/kaijyumuhouchitai">怪獣無法地帯</a>』に所属する役者さんです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><a href="http://sox-ch.com/wp-content/uploads/2016/09/kensuke_009_use02.jpg" data-rel="lightbox"><img class=" wp-image-12432 size-full alignnone" src="http://sox-ch.com/wp-content/uploads/2016/09/kensuke_009_use02.jpg" alt="" width="641" height="425" /></a></p>
<p><a href="http://sox-ch.com/wp-content/uploads/2016/09/kensuke_008.jpg"> </a></p>
<p>小林さんはFtM、つまり生物学的には女性で、ご自身の心が男性である（あるいは男性に近い）という方でいらっしゃいます。</p>
<p>色々な選択肢がありますが、小林さんは体を心の性に近づける方法を選び、現在も役者さんとして活躍されています。<br />
<a href="http://sox-ch.com/wp-content/uploads/2016/05/sox_asking_used.jpg" data-rel="lightbox"><img class="aligncenter size-thumbnail wp-image-11968" src="http://sox-ch.com/wp-content/uploads/2016/05/sox_asking_used-150x150.jpg" alt="sox_asking_used" width="150" height="150" /></a></p>
<p>&nbsp;</p>
<h2>みんな我慢して履いてたんじゃないの？</h2>
<p>&nbsp;</p>
<p>心と身体の齟齬が生み出す『違和感』の具体的な姿を知るために、まずは小林さんの抱いていた『違和感』の歴史について伺ってみることにいたしましょう。</p>
<p>「最初に感じたのは、小学校に入る前、5・6歳くらいでしたね。とにかくスカートを履くのが嫌でした」</p>
<p>それはまた、どうして？</p>
<p>「その時は小さかったんで、理由とかは分からなくて。ただ、女の子っぽいフリフリしたデザインがただ生理的に嫌、という嫌悪感がありました」</p>
<p>自身の体の性と心の性とのずれ、という意識は無かったわけですね。</p>
<p>「むしろ、本当は（女の子）みんな我慢してるんだと思ってました。本当は嫌なんだけど、仕方なく履いてるんだと思ってました」</p>
<p>あ。これは経験上何となく分かります。このくらいの年齢の頃は、まだ自分の体についても十分に認識していないので、周りとの違いや共通点についてはあまり意識が回らなかった思い出があります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>このような『とにかく嫌』という意識のまま小学校・中学校を経て、初めてご自身と周りとの違いをはっきりと感じたのは、高校生になってしばらく経ったある日のことだとおっしゃいます。</p>
<p>「同級生の女の子が結婚を扱った雑誌を開いて、『ウエディングドレスいいよね』『着たいよね』とか盛り上がっているのを見て、『そんな人、いるんだ！』と思いました。そういう立場になることへの嫌悪感もありましたし、ドレスのデザインも嫌でした」</p>
<p>自分はどうやら他の女性と違うらしい。はっきりとそう感じた瞬間だそうです。</p>
<p>ドレスのデザイン、というところから一歩進んで『男性と結ばれる』ということへの違和感が自覚されたわけですね。</p>
<p>「自分は（彼女たちとは）違う人種なんだ、と自覚しましたね」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><a href="http://sox-ch.com/wp-content/uploads/2016/09/IMGP1309.jpg" data-rel="lightbox"><img class=" size-full wp-image-12412 alignnone" src="http://sox-ch.com/wp-content/uploads/2016/09/IMGP1309.jpg" alt="imgp1309" width="640" height="423" /></a></p>
<p>&nbsp;</p>
<h2>役を演じる前に強いられていた『演技』</h2>
<p>&nbsp;</p>
<p>この意識が、さらに『体と心の性のずれ』という自覚へとたどり着いたのは、社会に出てから。そしてその直接のきっかけは、お芝居だったそうです。</p>
<p>「その時やっていた芝居というのが、主人公が少女マンガ家で、自分はその主人公が描く漫画のヒロイン、という役どころだったんです」</p>
<p>ということは、もうコテコテのステレオタイプな女の子！</p>
<p>「稽古のときに自信が無さそうに演じたんで、（演出に）怒られてました。あるとき、代役を立てて稽古することになって、男の役を臨時でやることになったんですけど、こっちの方は自信を持って演じることができたんです」</p>
<p>その時に、一緒に稽古をしていたメンバーに言われた言葉が決定的だった。そう、小林さんはおっしゃいます。</p>
<p>「『貴方は中身が男なんだね』。そう言われて、それまでの全てがつながりました」</p>
<p>その言葉を聞いて、自分がヒロインを演じることができなかった理由もはっきり分かったのだそうです。</p>
<p>「役を演じる前に『女の子を演じなきゃ』というところでもう一杯一杯になっていたんです。だから、そこに役を乗せることができなかった」</p>
<p>あ。このあたり、前回お話を伺った趣味の女装家である岡本さんのおっしゃっていたことと、どこか通じるところがあるような気がいたします。</p>
<p>岡本さんは、こんなことをおっしゃっておりました。</p>
<p>「私にとって女装は、女子というキャラクターのコスプレなんです」</p>
<p>岡本さんは女装家ですが、男性として女性に惹かれるセクシュアリティの持ち主です。そんな岡本さんにとっての女装とは何か、という問いへの答えが、この言葉でした。</p>
<p>コスプレは、対象となるキャラクターの外見だけでなく、仕草や立ち振る舞いといったものまでを再現するもの。</p>
<p>つまり女装さんは女性という性別を、その内面まで観察・分析して、再現しようとするわけです。</p>
<p>このことによって、逆に、むしろ自分が普段『男性』という性別として生活している時、社会的にどういう役割にあるのかが良く分かるようになった、と岡本さんはおっしゃいました。例えば、こんなように。</p>
<p>「同じ女装仲間同士で食事に行っても、どっちも女装だったら割り勘になるんですが、どちらかだけが女装している場合には、女装していないほうが食事をおごるんです」</p>
<p>『男性』という戻るべき本来の性別を持った上で、女性を演じることで自身の性役割を再認識する趣味の女装。</p>
<p>お芝居の中で一度『男性』を演じることで、はっきりと自身の性のずれを自覚されるに至った小林さん。</p>
<p>アプローチの仕方は大きく異なりますが、『性別を意識して演じてみることで自身の性を知る』という点は共通しているように感じられます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「実は、芝居をやって女の人の役を演じていれば、そのうちに『女の人』になれるんじゃないか。そう思っていたところがあったんです」</p>
<p>しかし結果として、逆に自身の心と体の性のずれに気づくきっかけとなったわけなのですね。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><a href="http://sox-ch.com/wp-content/uploads/2016/09/kensuke_001_use01.jpg" data-rel="lightbox"><img class=" wp-image-12430 size-full alignnone" src="http://sox-ch.com/wp-content/uploads/2016/09/kensuke_001_use01.jpg" alt="" width="641" height="425" /></a></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「今から思えば、普段も常に演技している感じでしたね。とにかく、女性として見られたり、扱われるのが辛かった」</p>
<p>先ほどの女装子さんの文脈からすれば、脱ぐことのできない『女性の肉体』という服を着た状態で、常に女性を演じ続けることと強いられてきた、とも言えましょうか。</p>
<p>「当然、普段は女の友達とつるんでいるんですけど、例えば周りが読んでいる漫画の趣味が全然合わない」</p>
<p>といったような趣味の違いだけでなく、『演じている』性別と心とのずれは様々なところで現れました。</p>
<p>「自分は前から『～っすよね』というような口調だったんですが、しゃべり方一つでも周りから変な目で見られました。バイトの後にみんなでカラオケに行ったとき、自分はごく自然に『リンダリンダ』とかを歌うんです。その次の日バイトに行ったら、『昨日あいつリンダリンダ歌ってたよね』と笑われたりする」</p>
<p>…などと笑い話のように軽妙にお話してくださいましたが、こういった大小さまざまなずれは、ご本人の心にも大きな歪みを生み出すこととなりました。</p>
<p>「女性として見られるのが嫌だったから、自分を女性として扱う相手の言葉に嫌そうに反応してしまうんです。そうやって、自分の性格が嫌になっていくような、嫌なやつになったような気持ちになりました」</p>
<p>そんな折、小林さんは友人からGIDについての情報を得ます。</p>
<p>「まだGIDが一般的じゃなかったので全然知らなかったんですが、『病院に行ったら調べてもらえるんだ！』と思って、病院に通うようになりました」</p>
<p>かくして通院を始めた小林さんは、体を自身の心が自覚している性別に近づけるという方法論をはじめて知ったのだとおっしゃいます。</p>
<p>「そんな道があるんだ。と思いました」</p>
<p>こうして小林さんは、体と心のずれを埋めるべく、新たな道に進まれたのですね。</p>
<p><a href="http://sox-ch.com/wp-content/uploads/2016/05/sox_asking_used.jpg" data-rel="lightbox"><img class="aligncenter size-thumbnail wp-image-11968" src="http://sox-ch.com/wp-content/uploads/2016/05/sox_asking_used-150x150.jpg" alt="sox_asking_used" width="150" height="150" /></a></p>
<p>実は当方、ここで小林さんに謝らなくてはいけないことがあるんです。</p>
<p>小林さんが正に心と体の性のずれを自覚されたこの頃、そうとは知らずに当方が企画台本演出した芝居『<a href="http://sox-ch.com/milky_dip/">魔法の少女ミルキーディップ</a>』に出演いただいていたのです。</p>
<p>こちらのお芝居、80年代にＴＶ放映されていた幻の実写特撮魔法少女ドラマの30年後を描く、というものでして、小林さんにお願いしたのは30年前、つまり当時の魔法少女役。お芝居にさしはさまれるドラマのオープニングや架空のタイアップＣＭといった『当時の映像』のみの出演だったのですが、さぞお辛かったかとお察しします…。</p>
<p>「あはは。正直、辛かったすね」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><a href="http://sox-ch.com/wp-content/uploads/2016/09/kensuke_010_use02.jpg" data-rel="lightbox"><img class=" wp-image-12429 size-full alignnone" src="http://sox-ch.com/wp-content/uploads/2016/09/kensuke_010_use02.jpg" alt="" width="641" height="425" /></a></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h2>『自分はどこにいると思いますか？』</h2>
<p>小林健輔さんには、現在くつした企画が製作中の長編映画『<a href="http://sox-ch.com/%ef%bd%89%ef%bd%8f%ef%bd%8c/">幼きカミの似姿</a>』にご出演いただいております。</p>
<p>辛い心を抱えてお芝居を続けられていた頃、そしてその問題を乗り越えた先で再び舞台で活躍されている今。</p>
<p>2つの時代の小林さんとご一緒させていただいているわけですが、そもそも再びお芝居の世界に戻られたきっかけって、なんだったのでしょうか？</p>
<p>「しばらく芝居から離れてたんですが、あるときとある劇団から声が掛かったんです。それがちょうど男の子の役だったんで、それだけは受けたんですよね」</p>
<p>大きな決断をしたことは伏せ、かつての名前ではなく『小林健輔』でクレジットしてもらっての出演。これがきっかけでかつての芝居仲間と再会、現在に至ります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「全然違いますね。ストレスが全然ないです。100パーセント自分自身として話せます」</p>
<p>ずれを乗り越えた後の日常生活を、小林さんはこうおっしゃいます。お芝居への取り組みも、やはり変わりましたか？</p>
<p>「（役作りが）自分からスタートできるのが何よりいいですね。そしてその（芝居の）結果を見て、要求される役も代わってくるんです」</p>
<p>暗い過去を抱え、犯罪の共犯者となった男。いなせなべらんめえ口調の船頭。そして、おっちょこちょいの新米ＡＤ。再び舞台に戻った健輔さんの演技には、どこか軽妙な味があります。『100パーセントの自分』というしっかりとした基盤。その役を組み上げていくことの余裕の表れかもしれませんね。</p>
<p>そんな余裕を感じさせるとある言葉が、当方に強く響きました。</p>
<p>「自分はたまたま男でいたほうが生きやすい。ってことだと思います」</p>
<p>と、申しますと？</p>
<p>「病院で先生が、紙に『男』『女』」と少し横に離して書いて、その間に線を引いたんです。そして『自分はどこにいると思いますか』と聞いたんです」</p>
<p>男と女を結ぶ線、ですか。</p>
<p>「自分は、真ん中よりもちょっと男寄りの所を指差したんですよね。そうしたら先生が『そこと『男』の距離はなんだと思いますか』と尋ねました。自分は『これまで女として生きてきた分かな』と答えました。自分は『男寄りの中性』だと思ってます。だから、どちらかというと男でいたほうが生きやすい」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ああ！ 当方、これを聞いて急に視野が開けました。</p>
<p>恥ずかしながら当方は今まで、『心と体の性のずれ』をかなりデジタルに考えていたようです。つまり、体と心の関係は『正』と『逆』の2つしかない、と何となくイメージしていたのです。</p>
<p>しかし、そうではない。</p>
<p>心が意識する性別は、男性と女性の2つだけなのではなく、『男性』と『女性』の2つを結ぶ線の間に無限に存在するものだ。</p>
<p>札幌の地下鉄南北線で申さば、降りることのできるのは『真駒内』と『麻生』だけではなく、間にいくらでも駅がある、ということですね。</p>
<p>つまり心が自覚する性別には幾通りものバリエーションがあるので、心と体のずれが生じた場合には、対処の仕方もまた、幾通りも存在することになります。</p>
<p>例えるならば、視力。</p>
<p>眼鏡が必要な人、その中でも遠視用レンズが必要な人、右だけ乱視用レンズが欲しい人、あるいは読書のときだけ眼鏡をかける人…などなど、それぞれ対処の仕方が異なる。これに近いでしょうか。</p>
<p>そういえば、当方の知人のMtF（生物学的に男性だけれども女性としての性の自己認識がある人）は、体に手は加えず、女装することで社会生活を営んでおります。</p>
<p>これもまた、個人に合わせた対処の仕方の一つなのでしょう。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>もっと極端に申さば、性別とは、個人が持つ様々な要素のバランスによって出来上がるものであり、『人の数だけ性別が存在する』と言えるのかもしれません。</p>
<p>つまり『ずれ』は、起こるか起こらないかという二元論的なものではなく、程度の差こそあれ誰もが抱いているものであるとも考えられます。</p>
<p>うん。自分の中にある小さな性の『ずれ』を考えていくと、GIDは決して自分と不連続なものではない、という捉え方ができますね。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><a href="http://sox-ch.com/wp-content/uploads/2016/09/kensuke_006_use02.jpg" data-rel="lightbox"><img class=" wp-image-12431 size-full alignnone" src="http://sox-ch.com/wp-content/uploads/2016/09/kensuke_006_use02.jpg" alt="" width="641" height="425" /></a></p>
<p>&nbsp;</p>
<h2>B&#8217;zのチケット並みの競争率</h2>
<p>ぱあっと霧が晴れたような気持ちになったところで、ちょっと気になることについてお尋ねしたいと思います。</p>
<p>札幌って、GIDクリニックはどのくらいあるんでしょう？</p>
<p>「GIDクリニックとして開設しているところは1つだけだと思います」</p>
<p>それはその、利用される方がそんなにいらっしゃらないということなんでしょうか。</p>
<p>「いや、B&#8217;zのチケット並みに予約が取れません」</p>
<p>ええ！ それって、結構深刻なんじゃありませんか？</p>
<p>「先生の考えもあるみたいです。色々と考えて、本当に悩んでいる人だけに来て欲しい、という。実際、ホルモン治療を始めてからやはり違った、ということもあるみたいですし」</p>
<p>確かに、そういう難しさもありますね。</p>
<p>そういえば以前、ちょっとロックな高校生に『自分はゲイだ』と相談を持ちかけられた方のお話を聞いたことがあります。</p>
<p>結局何回かのやり取りの後、件の高校生は相談をよこさなくなったそうですが、こういったことはしばしばあるのだ、と教えてくれた後、その方はこう言いました。</p>
<p>「憧れが思い込みに繋がることって結構あるもんなのよ」</p>
<p>…必要なのは、自分としっかり向き合う時間と方法なのかもしれません。</p>
<p><a href="http://sox-ch.com/wp-content/uploads/2016/05/sox_asking_ex_used.jpg" data-rel="lightbox"><img class="aligncenter size-thumbnail wp-image-11983" src="http://sox-ch.com/wp-content/uploads/2016/05/sox_asking_ex_used-150x150.jpg" alt="sox_asking_ex_used" width="150" height="150" /></a></p>
<p>さて。『心と体のずれ』は、実は決して全か無かのデジタルな概念ではないのだ、ということが分かり、当方、少しだけ自分の心身に重ねて感覚として考えられるようになってまいりました。</p>
<p>このあたりを更に探りつつ、もう一つの側面『社会における性』というあたりにも迫ってまいるべく、インタビューを続けてまいりますよ！</p>
<p>&nbsp;</p>
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		<title>不定期連載『訊くくつした』　第1回</title>
		<link>http://sox-ch.com/kiku_01/</link>
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		<pubDate>Thu, 12 May 2016 12:01:56 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[sox2015]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[訊くくつした]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[企画記事]]></category>
		<category><![CDATA[女装]]></category>

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		<description><![CDATA[気になる事を，くつしたが思うさま訊く。言いにくい題名ですが，新企画の始まりです。 &#8230; <a href="http://sox-ch.com/kiku_01/">Continued</a>]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>気になる事を，くつしたが思うさま訊く。言いにくい題名ですが，新企画の始まりです。</p>
<p>&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;-</p>
<p>当制作団体くつした企画は、『無節操制作団体』という奇妙な言葉を冠に戴いております。<br />
表現手段にこだわらない、といった意味合いで頭にのっけてあるものなのですが、関わってくださっている方々も負けず劣らず実に多種多様です。<br />
そんな中の一人が、広報担当・淳子さん。実はベテランの女装さんでございます。</p>
<p>そんな淳子さんが本ウェブサイトでお伝えしてまいりました『<a href="http://sox-ch.com/category/%E6%9C%AD%E5%B9%8C%E5%A5%B3%E8%A3%85%E6%83%85%E5%A0%B1/">女装情報</a>』のコーナー。こちらは女装を嗜まれる方々の立場から実践的なノウハウをお伝えするという、いわば『How to 編』でした。<br />
女装の要たる衣装の選び方から、理想的な体脂肪率と体調管理のしかたまで。この世界を知らない当方といたしましては、それはもう興味深い知識の塊だったのですが、他方、知れば知るほど聞きたいことがたくさん出てきたというのもまた、本当のところでございます。</p>
<p>そういったわけで、今回から不定期に、今度は外側から女装の世界をあれこれ探ってみたいと思います。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h2><a href="http://sox-ch.com/wp-content/uploads/2016/05/sox_asking_used.jpg" data-rel="lightbox"><img class="aligncenter wp-image-11968" src="http://sox-ch.com/wp-content/uploads/2016/05/sox_asking_used-150x150.jpg" alt="" width="100" height="100" /></a></h2>
<h2></h2>
<p>&nbsp;</p>
<h2><strong>女装さんが3人集まると？</strong></h2>
<p>&nbsp;</p>
<p>「女装して飲みに行くと、時々言われることがあるんです」</p>
<p>淳子さん、開口一番そんなことをおっしゃいました。一体、どういったことですか？</p>
<p>「カウンターに座って、隣が男の人だったりすると『ジュンちゃんって、ジェンダーさんなんだ？』って聞かれますね」</p>
<p>ジ・ジェンダーさん？ こちら、様々な意味を含んでいつつも、今の時勢においては『社会的に生み出された性イメージ』という概念を指すことが多いように思いますが、これ、どういう意味合いなんですか。</p>
<p>「トランスジェンダーの方のことを、そう呼ぶことが定着してきているみたいです」</p>
<p>なるほど。これはまたややこしい…と思っておりましたが、よおく聞いてみますと、この『トランスジェンダー』の略であるところの『ジェンダーさん』という言葉、先に述べた一般的な意味のそれとはイントネーションに違いがあります。こちらの『ジェンダー』は、言葉尻が上がるのです。定置網ではなくインターネットの方の『ネット』や『スマホ』の発音と同じような感じでございますね。つまり、日本語文化のひそみに正しく倣い、これはその道に通じた通人たちの間で用いられる符丁の一種、つまり玄人言葉なのでしょう。<br />
文字で書くとややこしいですが、音で聴く限りはばっちり誤解せずに済みそうです。</p>
<p>「まず女装の趣味を持っていることを伝えて、その後、自分の場合は（性的な）指向としては女性が好きです、と伝えなくてはいけないんです。ちょっとややこしいところがありますね」</p>
<p>そうそう。それ。それなんです。このあたりの概念が入り乱れていて、ちょっと混乱することがままあるんです。</p>
<p>「例えば、女装さんが3人集まったら、同じように見えてみんな違う、ということもあります。一人は、男の人が好きだから（より受け容れてもらえるように）女の格好をしている。もう一人は、心は女なので最終的には女性になりたい、そのための過程として、女性の格好をしている」</p>
<p>ゲイ、そしてトランスジェンダーの方、ということでしょうか。</p>
<p>「そうですね。体も女性になりたいから、その費用のために女装してオカマバーで働いている、なんていう人もいました」</p>
<p>では、最後の1人は？</p>
<p>「最後の1人は、女性の格好をすることが好きで、あくまで性的な指向は女性に向いている人」</p>
<p>淳子さんはこの最後の1人、つまり女性の姿をすることそのものに魅力を感じている男性、というわけなのですね。<br />
整理してみますと、次のようになりましょうか。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>1）男性の肉体のまま、男性に惹かれる女装さん</p>
<p>2）女性の心をもち、肉体も女性に変える、その過程のひとつとしての女装さん</p>
<p>3）男性として異性に惹かれるが、女性の姿になることに魅力を感じる女装さん</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ふむ。…あ。分かった。分かりましたよ。当方がずっと混乱していた理由が。<br />
当方、ずっと女装を『趣味』だと考えていたところがあるんだと思います。つまり、3）のみを女装と考えていたわけです。<br />
しかし実際には同じ女装でも、方向や目的が全く異なる。このせいで、当方は頭の中がこんがらがってしまっていました。</p>
<p>このように見てまいりますと、『女装』は男性が女性の姿になるという『状態』を指す言葉と考えたほうが、すっきり理解しやすくなる気がします。<br />
そう考えた場合、淳子さんのような、セクシュアリティと関係なく女性の姿になることそのものを楽しむ女装に、特別な呼び方が無いことが混乱の原因になっているんじゃないかとも感じますが…。</p>
<p>「（自分の趣味を）わたしは、『趣味女装』と呼んだりしています」</p>
<p>そうそう。何かそんな感じの呼び名が必要な気がいたします。</p>
<p>「最近では『女装コスプレイヤー』と自己紹介すると分かってくれる人が増えました」</p>
<p>コスプレ！ その手がありましたか。</p>
<p>「実際、女装が急速に認知されてきたのは、21世紀に入ってから、コスプレが社会に浸透し始めたのと同じ時期だと思うんです」</p>
<p>&nbsp;</p>
<h2><a href="http://sox-ch.com/wp-content/uploads/2016/05/sox_asking_used.jpg" data-rel="lightbox"><img class="aligncenter wp-image-11968" src="http://sox-ch.com/wp-content/uploads/2016/05/sox_asking_used-150x150.jpg" alt="" width="100" height="100" /></a></h2>
<p>&nbsp;</p>
<h2><strong>男の財布・女装さんの財布</strong></h2>
<p>&nbsp;</p>
<p>コスプレと女装には色々と共通点があるけれども、決定的に違うところもある。その一例として、淳子さんはこんなことをおっしゃいました。</p>
<p>「ノンケの男の人に『きれい』『かわいい』とか言われると、気持ち半々なんですね。『嬉しい』というのと『うまく騙せたな』というのと」</p>
<p>これと同じような言葉を、何度か役者さんからお聞きしたことがあります。役に入りきっているのにも関わらず、うんと冷静に今おかれている状況を観察する自分も同居している。特に舞台の上では、観客の空気や反応を常に把握する必要がある。そんなお話でした。</p>
<p>「だから女の人の仕草や立ち振る舞いを勉強する目線で見たりしますね」</p>
<p>淳子さんは演技経験が全く無い方なのですが、実はくつした企画が制作した長編映画『植木屋たちの黄昏』で準主役を演じていらっしゃいます。台詞が一切無く、動きだけでお芝居をするという役どころだったのですが、撮影時に驚いたのは、カメラが回ったときの立ち振る舞いの確かさ。立ちポーズだけでなく、腕の位置や指先の仕草に至るまで、意識が行き届いていたのです。このことが、趣味女装というジャンルの演技性を何より強く表しているのかも知れません。</p>
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<p style="text-align: center;"><iframe src="https://www.youtube.com/embed/E7U3YfRcZ7c?list=PLIdVtGWTI3RdhEvKrR2i5fmpj91QdeEAN" width="340" height="285" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe></p>
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<p>「（女性としての立ち振る舞いが）上手くなってくると、赤の他人でも（男性の姿で居る時とは）男の人からの扱いが全然違ってくるんです」</p>
<p>と、いいますと？</p>
<p>「例えば狭い通路で肩がぶつかっても、男同士なら『チッ』と舌打ちくらいされますけど、女装していると『すみません』って言ってくれたりします」</p>
<p>おお！</p>
<p>「デパートのドアを開けようとしたら後ろから手伝ってくれたり、エレベータも待ってくれる。あとは、笑うかもしれませんけど、食べ物が余計にあたる。（女装姿で）男の友達と遊びに行ってご飯を食べると、『ケーキ、食べるよね？』とご馳走してくれたりします」</p>
<p>逆の場合ももあったりしますか？</p>
<p>「あります。女装友達とご飯を食べに行ったとします。例えば自分は男のままで、友達は女装だったとすると、お会計のときに自然に自分がお財布を出して払うんです。もちろん逆だと相手が払ってくれる」</p>
<p>それは、女装さん同士のルールなのでしょうか。</p>
<p>「いえ。暗黙のルールがあるわけではなく、自然にそうなります。女装同士だとワリカンにしたりするんですけど、相手が男の姿の場合で自分が女装しているときは、自然と『あ。ご馳走様でーす』って言います」</p>
<p>これは面白いなあ。女装することで、女性の立ち振る舞いや仕草だけでなく、ジェンダーも演じることになる。あ。この場合は、冒頭に出てきた言葉尻が上がる方のジェンダーではなく、一般的な意味合いでのジェンダーでございますね。</p>
<p>「普段意識してないですけど、女装すると逆の立場から始めて分かる。見えてきますね」</p>
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<h2><a href="http://sox-ch.com/wp-content/uploads/2016/05/sox_asking_used.jpg" data-rel="lightbox"><img class="aligncenter wp-image-11968" src="http://sox-ch.com/wp-content/uploads/2016/05/sox_asking_used-150x150.jpg" alt="" width="100" height="100" /></a></h2>
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<h2><strong>カレシの中の『女友達』</strong></h2>
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<p>「そういえばこんなこともありました。高校時代からの女性の友達が居るんですけど、その友達に大人になってから自分の女装のことをカミングアウトして、写真も見せたりしたんです。そうしたらですね」</p>
<p>どうも当方には、これは相当な大冒険である気がするんですが……。<br />
そ、そうしたら？</p>
<p>「『淳子とお友達になれそう』と言われたんです。『次は淳子と飲みに行きたい』とか」</p>
<p>『淳子さん』での友達付き合いって、やっぱり違うんですか？</p>
<p>「違います。女として腹を割って話してくれる感じですね」</p>
<p>一人の人間の中で、２つの性役割が同居する。これは面白いなあ。</p>
<p>「最近は『カップル女装』という人たちも居ます」</p>
<p>んん？ 女装男性のカップル、ということでしょうか？</p>
<p>「男女のカップルなんですけど、女性の方が男性の女装を認知していて『今日はカレシとデート』『明日は女友達として遊びに行こう』というように付き合い方を変えて楽しむ、という人たちです」</p>
<p>前述の，淳子さんのお友達とちょっと似たところがありますね。<br />
社会との軋轢や受容といったところを軽々と越え、嗜好性を完全に受け容れた先で生まれる新しい関係性。大変魅力的です。</p>
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<h2><a href="http://sox-ch.com/wp-content/uploads/2016/05/sox_asking_ex_used.jpg" data-rel="lightbox"><img class="aligncenter wp-image-11983" src="http://sox-ch.com/wp-content/uploads/2016/05/sox_asking_ex_used-150x150.jpg" alt="" width="100" height="100" /></a></h2>
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<p>あくまでここまでお聞きした時点での感想ですが、『趣味女装』というものは、男女の社会的な性役割のどちらにも属さない存在、というわけではないようですね。民俗学的な境界論の視座から申さば、性が揺らいでいるものは、男女のどちらにも所属しない存在で、秩序を引っ掻き回すことで刺激を与えるトリックスターの役割を持つ、と解釈できましょう。これはなんとなく、日本のマスメディアの世界における『オカマ枠』が歯に衣着せぬ毒舌と切り離せない関係であることにも、未だ残っている気もいたします。</p>
<p>……なあんて、これは随分と古風でロマンチックな解釈の仕方ではございますが、とまれ、趣味女装というジャンル、そういうマージナルなあり方とは少々枠組みが違うようにも見て取れました。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>と、いったところで今回のお話はひとまず一区切りにしようと思います。</p>
<p>以下は次回にて……。</p>
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<p>（文：くつした企画　黒田　拓）</p>
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