朝は和食。昼はウズベキスタン料理。シリーズ8回目はアジアを股にかけた炊き出しです。
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以下は,2013年に書かれた記事でございます。
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シリーズ記事として進めております『バトルオブ炊き出し』。
これらの炊き出しの数々をまかなってクランクアップし,現在編集作業に入ろうかという映像企画『キャプテンビビッド』に関しましては,
内容に関しましては,,本ウェブサイトの『キャプテンビビッド』のページ,もしくは,facebookページ(アカウントをお持ちでない場合や,ログインなさっていない場合でもご覧いただけます。),
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いずれかをご参照ください。
真夏に始まった撮影でしたが,
ふと気付くと,スタッフ・キャスト一同,秋の訪れを聞きながらカメラを回しておりました。
と,申しますと風流な感じもいたしますが,実際には寒さに震えながらの取り組みです。
今回は,そんな寒さを吹き飛ばす,お鍋1つでできるウズベキスタン料理でございます。
毎度ながら,炊き出しのルールを記しておきます。
1)泊まりがけの撮影のため,事前の仕込みをなるべく必要としないメニューを用意すること
2)炊事場の規模が限られているため,鍋2つとホットプレート以外は,全てビニール袋を使用して作ることができるように考えること
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第4日目 朝食 20名弱
1)キャベツの煮もの
・キャベツ大1個を,太目のせんに刻みます。
・ホットプレートにサラダ油を熱し,キャベツを炒めます。
・キャベツがしんなりしたら,刻み揚げを入れ,粉末出汁の素と麺つゆを振りかけてなじませ,蓋をして蒸し焼きにします。
・キャベツのかさが減ったら,適宜みりんを加え,少し甘めに味付けをし,仕上げにマーガリンをカレースプーンに軽くひとさじ加えます。
・マーガリンが溶けたら出来上がり。
2)お吸い物
・おわんに,乾燥みそ汁の具とこぶ茶,少しの醤油を入れ,置いておきます。
・各自食べる時に,湯沸かしポットからお湯を注いで出来上がり。
3)鶏肉の胡麻和え
・ホットプレートに皮をとった鶏胸肉8枚を並べ入れ,塩とお酒を振って蓋をし,蒸します。
(皮は,別の料理に使います)
・芯まで蒸し上がったら少し冷ましておき,お肉を割いてビニール袋に入れます。
・すりごま・みりん・醤油・チューブ練りからしをビニールに適宜入れ,からしの香りがして,甘しょっぱくなる程度に味を調えて良く揉み混ぜます。
・最後に,ごま油を二回しして出来上がり。
4)ごはん
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昼食 20名弱
1)ラグマン
<材料>
・にんじん 大5本
・ピーマン 3袋
・ジャガイモ 6から8個
・玉葱 8個
・冷凍にんにくの芽 500グラム入り一袋
・ラム肉切り落とし 500グラム
・トマト缶 2から3缶(最低でも800グラムは欲しいところでございます)
・茹でうどん 20玉
<調味料>
・クミンパウダー
・五香粉
・麺つゆ
・塩
・胡椒
<作り方>
・にんじんとジャガイモ,そして玉葱はくし切りに,ピーマンは適宜縦割りにします。
・鍋に冷凍にんにくの芽を含めた野菜・肉の順に全てを放りこみ,上からクミンパウダーと五香粉を振りかけます。
この時,クミンを主体に,五香粉はほんのり香る程度にしておいたほうが,より万人向けでございます。
・麺つゆを適宜とトマト缶を残らず上に注いだら,蓋をして煮こみます。
・45分ほどして,にんじんとジャガイモが十分柔らかくなったら,最後に塩とコショウで味を決め,出来上がり。
・供する30分ほど前に再度温めます。
・並行して,うどん玉を袋ごとお湯で温めておき,そのうどんをお椀に入れておきます。
・その上に,ラグマンをたっぷりとかけて出来上がり。お箸でずるずるすすります。
ラグマンは,中央アジア風のスパイスが効いてはおりますが,辛くなく穏やかなお味。
麺つゆのおかげでより日本人向きの顔つきとなりました。
万人に愛されるアレンジ。
制作する媒体は偏ってはおりますが,炊き出しに関しては最大限,万人にやさしく。
それがくつした企画のモットーといえるのかもしれません。
実は今回に限らず,ロケ中のメニューにはあまりにんにくを使用しておりません。
役者さん同士がお芝居で直接やりとりをする現場なので,お口のにおいを気にしなくてもよいように,という,
ごくささやかな思いやり。
さて,続きましての夕食は,野外料理のド定番とまいりましょう。