麺類を炊きだすという勇気

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麺類の炊き出し。
実はこの分野,『麺茹で』の工程が必要になったり,伸びるという難しさから,
敬遠してきたのですが,ふと,これならいけるかもしれないという考えが頭に浮かびました。
しかしこれは一種の賭けでした。
失敗すれば,すべてが台無しになってしまうからです。

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汁ビーフン 10人から15人分

干し桜海老 2袋 (100円ショップで売っている,お好み焼きなどに載せるしょりしょりした,あれです。蝦米はお高いですものね。)

乾燥きくらげ 1袋(これも100円ショップで購入しました。)

メンマ水煮 2袋(水煮筍は高いですが,メンマは100円にて購入できるのがありがたいですね。
塩蔵した発酵感があり,うまみが強いのもうれしいところ。)

豚こま切れ 600~800グラム (量販店ですと,グラム50円台も夢ではありません。すごいなあ。)

白菜 1株 (個人商店の八百屋さんだと格安ですが,この時期は量販店でも野菜は高いですね。ちなみに今回は特大のものが158円。)

ナンプラー (量販店に行きましたら,800ミリリットル入りのものが200円ちょっとで購入可能でした。)
日本酒
しょうゆ

ビーフン 4袋
(今回は残念ながら手に入りませんでしたが,新竹産ビーフンが一番おいしい気がします。それに細いのに切れにくい。すばらしいです。)

<前日の仕込み方>
・白菜は拍子木切りよりもやや小さめに刻んでおきます。
・豚こま切れ肉も,同じくらいの大きさにざくざく刻んでおきます。
・きくらげはぬるま湯か水につけ,戻ったら千切りにしておきます。

・熱した大鍋に油を少し敷き,豚肉・白菜・きくらげ・水を切ったメンマを炒めます。
・豚肉に火が通ったら干し桜海老を加えてさらに炒めていきます。
・すると,白菜の水分が出てきてだんだん煮物の様相になってきます。
そこで,液面がひたひたになるまで日本酒とお水を加えます。

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・白菜がとろりと煮えたら,ナンプラーとしょうゆで味をつけ,ひと煮立ちさせます。
個人的な味付けの勘所としては,うまみと塩味は主にナンプラーでまかない,香ばしさと香りづけにしょうゆを加える,
という感じが好きです。

・火を止めて,鍋の荒熱を取ったらラップで運搬しても液がこぼれないように密閉し,冷蔵しておきます。

<当日出発前のひと手間>
・ビーフンをぬるま湯につけます。
・しんなりしてきたら水を切り,ビニール袋に入れて鍋と一緒にもっていきます。

<当日の供し方>
・鍋を温め,適宜麺を入れて麺が温まったらどんぶりによそって供します。

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今回はとりあえず,台湾の米粉湯を基調に,味付けを強めにしたイメージで作ってみました。
ナンプラーの魚のうまみと豚肉の出汁,そして大量に染み出てきた白菜の甘い汁とが混じりあい,
そこに干しエビの香ばしいうまみが加わって,
大量に作れば大量に作るほど充実の味わいとなるようです。
麺は,汁に入れたあとはすぐに食べないと水分をすべて吸ってしまいますが,
その点に注意さえすれば,戻した麺をずっとビニール袋に入れておいても伸びないという便利さ。
ただし,あまり質の良くない米粉だとどうしてもぼろぼろにちぎれてしまいます。
原材料にトウモロコシでんぷんを使っているものは,
あまりおいしくないうえにぼろぼろちぎれてしまうので,要注意でございます。

ナンプラーはあかちゃんのおちんちんの匂いがするといって敬遠する方もいらっしゃいますが,
火を通すと出汁感が前面に出て匂いは気にならなくなる,気がします。