某油そば店を手軽に再現。その決め手は，どうやらメンマの味と香りにあったようです。
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さて今回は，大人数ではなかったものの，少し特殊な炊き出しをご紹介いたします。
集まったとある方は，こうおっしゃいました。
札幌某所にある某店の『油そば』は，ことのほか美味しく，無性に食べたくなる，と。
早速再現してみましたところ，かなりよい線で，しかもお安くできたのでした。
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にせ油そば 10人分ほど
＜材料＞
＞たれ
醤油
オイスターソース
水煮メンマの汁 1袋分
ガーリックパウダー（生ではなく，パウダーのものが決め手のようです）
鶏がらスープの顆粒
＞具と麺
水煮メンマ ２袋
ウズラの卵水煮 2～3袋
万能ねぎ 2束
市販のチャーシュー 5～6枚 （刻んで使うので，少なくて済みました）
海苔 名刺大10枚ほど
中華生めん 人数分（よく縮れてかん水のにおいがしっかりとする，お安めのものが良く合うようです）
白ゴマ
サラダ油
胡麻油
＜当日の仕込み方＞
＞たれづくり
・小鍋に，醤油とオイスターソースを２：１の割合で入れます。
・そこに，水煮メンマの汁一袋分，ガーリックパウダーと鶏がらスープ顆粒をそれぞれ適宜振り入れ，煮立てます。
・煮立ったら火を止め，できあがり。
＞具の準備
・ウズラ卵水煮に前述のたれを適宜絡め，ごま油をたらして２０分ほど放置しておきます。
・チャーシューは細切りに，万能ねぎは細かい木口切りにしておきます。
＜供し方＞
大まかな流れといたしましては，
１）茹であがった麺の水を軽くきり，どんぶりに入れる
２）麺にたれをまぶしつけ，味付けしていないメンマ・ウズラ卵，万能ねぎ，海苔，白ゴマを乗せる
３）熱したサラダ油をネギの上に回しかける
…といった工程を踏みます。
・コンロに，水をたっぷりと張った麺ゆで用の大鍋を掛け，沸かします。
・その隣のコンロ口に，フライパンか雪平なべを置いて，サラダ油を二回しほど入れておきます。
・お湯が沸騰したら，生中華麺をほぐしながら泳がせ，ゆで上げます。
・麺を鍋に放りこんだあたりで，油の入った鍋を火にかけます。
・茹であがった麺を水切りし，洗わずにそのままどんぶりに分け入れ，たれを回しかけてよく和えます。
・前述の具を適宜載せ，火にかけた油から煙が立ち始めたところで，その鍋をコンロからおろし，
どんぶりの中の麺めがけて回しかけます。
この時，ネギをターゲットにかけると，香ばしく仕上がるようです。
・適宜混ぜ合わせていただきます。
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『中華麺とネギの和え物』といった風情のこのお料理。
某店では，油は熱されていない風のお味でしたが，本まかないでは熱して麺にかけてみました。
具の準備さえできていれば，手間のかからないジャンクフードでございますね。
『ラーメンの味』におけるメンマの風味の重要性について思い知らされた再現レシピでございました。
たれにおける水煮メンマの汁は，必須といえましょう。
タイミング重視のオペレーションであるため，外での炊き出しには向きませんが，
思いのほか経済的ですので，腰を据えた撮影などでうまく使えそうな気もいたします。
汁がない分もりもり麺を食べちゃう方もいらっしゃいますので，そういう向きにはスープを添えてあげればよいのではないでしょうか。
あ。
それならば汁麺を出した方がいいですよね。本末転倒。