麩。この不思議な存在。
小麦グルテンで出来上がったふわふわともちもちのたべもの。
香ばしくて食べでがあるけれど,なぜかおなかにたまらない。
そして,意外に高い。
安くておなかにもっとたまるものならば,炊き出しに最適なのに。
この悩みを解決する方法を,このたび見つけ出しました。
沖縄の名菜,麩チャンプルーをもとにしたメニュー。
ぎょっとする向きもあるかもしれませんが,おいしいのです。
パンの耳チャンプルー 10人分くらい
<材料>
パンの耳 1袋(パン屋さんでいただいてくると,とてつもなくお得)
キャベツ 半分
卵 5個
麺つゆ
お酒
しお
こしょう
削り節
炒め油
<当日の作り方>
・ボウルにとき卵,麺つゆを入れ,良くかき回します。
・一口大よりも大きめにちぎったパンを卵液に浸します。
・ざく切りキャベツをビニール袋に少しの塩とわずかの水とを入れて緩く結び,電子レンジでしんなりするまで温めます。
・パンに卵液が十分にしみたら,フライパンを熱し,油を敷いてパンを卵液ごと入れます。
・かき回さずに火加減をし,焦げ目がついてきたらパンの細片を切り分けるようにして裏返して行きます。
・両面に火が通ったら,キャベツを加え,水分を若干飛ばすようにして炒めます。
・お酒と塩コショウで味を調え,最後に削り節を加えてからめ,出来上がり。
<当日の供し方>
・ご飯に乗せたり,温めたうどん玉に乗せたりして供します。
それぞれの具材を炒める下ごしらえが面倒くさいので,キャベツは電子レンジの力を借りて手を抜きました。
大量ですものね。
甘くないフレンチトーストといった風情のお麩代わりのパンの耳は,
出汁巻き卵にも似て食べ出しっかり。主食としても通用するメニューです。
これをご飯に載せますと,おいしいのですが,
お米の上にパンがのっていることになり,ちょっと倒錯の香りがいたします。
パン丼。