北海道怒れる名物の会


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私たちは,名物です。私たちは,怒っています。

野にはキタキツネとクマが遊び,食事はカニとジャガイモ三昧。
郊外にはサイロが立ち並び,街にはとんがり帽子の時計台。もう四半世紀も前から,わたしたちの故郷・北海道は,ずっと変わらないステレオタイプで語られてきました。その間,わたしたち名物は,道民には『間違ったイメージを伝える元凶』として糾弾され,道外の人々には,表層的な北海道の『記号』として軽んじられてきました。

その無念はいつしか怨念となり,気がつくと私たちは妖怪になっていました。
このままでは,私たちは怨念によって我を失い,ふるさと北海道を,日本全域を,さらには地球そのものを滅ぼしてしまいかねません。取り返しのつかないことになる前に,どうか私たちの怨念を晴らしていただきたいのです。本当の北海道を知っていただく。それが,私たちの怒りを鎮める唯一の手段。地域に一歩踏み込んだ,より深い文化に触れていただく。このことだけが,私たちの怨みを晴らしてくれるのです。

ああ,今夜もまた,月が私たちの心を怨嗟の虜に変えていきます。
どうか私たちにこれ以上,怨みの拳を振るわせないでください。
どうか私たちを,『ただの名物』に戻してください。

 

ホーンテッド時計GUYの正体とは?

実を言うと、時計GUYは、地元のディープな情報を取材して広める『妖怪記者』なのです。
ステレオタイプな観光情報の象徴とされてしまった怨念を晴らすため、時計GUYは、今日も札幌をはじめとした道内の隠れた名スポットに出没し、地元民しか知らない知る人ぞ知る情報を取材しているかもしれません…。 時計GUYにあったら、どうか、地元ならではの隠れた名スポットを教えてあげてください。
きっと、喜んで取材に伺います。そしてそんなディープな地元情報が知りたくなったら、時計GUYに声をかけてください。きっと、嬉しそうにとっておきの情報を教えてくれます。

 

『ホーンテッド時計GUY』

本名:時計ムロ(ときばかり むろ)
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北海道ステレオタイプの象徴にして日本三大がっかり観光地の一つ,時計台が妖怪と化した姿。そのまがまがしい姿からは,無念の叫びが感じられる。悲しみと怨みによって形づくられた精神体が本体であり,何らかの具体物に憑依することによって実体化する。憑依の対象は生物・無生物を問わず,憑依した相手によって大きさも自在に変化する。

<データ>
身長: 7センチ~40メートル (憑依した相手によって変化)
体重: 5グラム~5トン (憑依した相手によって変化)
好物 : ディープな北海道地域情報
職業 : 記者

 ああ

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Twitter@tokeiguy

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