それでも卵を使いたい。

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卵はなるべく使わない。
前日仕込みタイプの炊き出しの,一つの鉄則かと思います。
生でも加熱済みでも,卵は腐りやすくて厄介です。
しかし安価でボリュームも付くということで,捨ておくには忍びないのもまた事実。
そこで,その場で加熱処理をする,という手を使ってみたのがこちらです。
実際には,『人の家』という,生活空間の中でのロケーション時に作ったものです。
その後の撮影も無事に進みましたので,傷んではいなかった模様。
お外でも,クーラーボックスなどと言うド贅沢なものを用いてパックごと持って行けば,
少なくとも事前に調理して持って行くよりはずっと大丈夫ではないでしょうか。

『いんちきカルボナーラ』10人分くらい

・スパゲティ 2袋
(最近は100円ショップで500グラムくらいの輸入物が売られていますね。カッペリーニ以外ならば,なんでもいいと思います。)
・卵 1パック
(某100円ショップでは,ひとパック130円です。)
・肩ベーコン 400グラム
(肩肉のほうが圧倒的に安い,気がします。高い場合は,『コンミート』を100円ショップで2つ買ってきてもおいしかったです。)
・にんにく ひと塊り
(産地がどこの国のものが安いか,は明らかです。)
・ピザ用シュレッドチーズ 一袋
(500グラムで298円くらいのをみつけて逆上した覚えがあります。)

・マーガリン
・サラダ油

<前日の作り方>
1)スパゲティを塩をくわえたお湯でそれなりに茹でます。ゆで加減は柔らかめ。『イタリア人が怒るくらい』が目安です。
2)ゆで上げている間に,お鍋に多めのサラダ油とスライスにんにくを入れ,火にかけます。
3)にんにくの香りがしてきたら,焦げる前に刻んだベーコンを入れ,ゆっくり炒めておきます。この際,カリカリにしない方が麺となじむようです。
4)ゆで上がったスパゲティを,きっちり湯きりして油の中に投入し,炒めます。イタリア人を怒らせる手順その2。
5)麺の表面が十分に炒まってきたら,すぐに火を止めます。
…これで,前日までの仕込みは終了。

<当日の供し方>
6)炒めスパゲッティがだらしなく入ったなべを火にかけます。この際,油を麺にからめながら温めてください。
温まったらマーガリンを投入後,すぐに火を止めます。
7)大きいボウルか何かに卵をひとパックすべて割入れ,うんとよくかき混ぜます。白身のコシを切るのがポイントです。
8)卵液の中にシュレッドチーズをまぜます。
9)ボウルの中に温まったスパゲティを投入し,よく混ぜます。

スパゲティに絡んだ卵液があっという間にかたまり,いい具合にカルボナーラになってくれます。
コショウを振りかけながら食べるとよいかもしれません。

炒めることで,芯がやわらかで周りが固いという『逆アルデンテ』になるので,前日仕込みでも比較的コシが保たれます。
ポイントは,2つほど。
ひとつは,マーガリンを投入後はすぐに火を止めること。
マーガリンは,下世話にバターのふりをした強い香りが特徴ですが,火を通すとすぐに香りがなくなってしまうようです。
いまひとつは,炒めスパゲッティが入っている鍋のほうに卵液を入れないこと。
鍋肌のほうが温度が圧倒的に高いので,あっという間にぼそぼそ炒り卵が出来上がり,『ダメな例』が出来上がります。

マーガリンのうそバター味と,炒めスパゲティのうそアルデンテ食感が,下世話にイタリアン風味を盛り上げます。

麺類の割に,妙に腹もちがよかったので,夜の炊き出しにもよろしいかと思います。

あ。
『夜の炊き出し』って,なんだかどきどきしますね。
大人のにおいがします。ビバ大人。