蕪と羊で温まるもの

posted in: タキダス | 0

羊の肉が安い北海道ならではの冬向け炊き出しメニュー。スコットランドの名菜です。

————————

さて,現在,本記事では当団体の長期ロケに伴う炊き出しメニューをシリーズでご紹介しておりますが,
実はそれ以外にもたびたび炊き出しの機会はございます。

今回は,シリーズの息抜きといたしまして,
ロケの炊き出しから外れ,別の機会にふるまった料理をご紹介します。

羊肉が安い北海道ならではの,冬向けメニューでございます。

———————–
scotchB_02
スコッチブロスもどき

10人分

<材料>
羊肉 800グラム(形状は問いません。今はラム肉が主流のようですね。)
長ねぎ 2束
蕪 6から8株
にんじん 4本

オートミール

胡椒

<前日までの作り方>

・大鍋にたっぷりと水を張り,羊肉をほぐし入れて火にかけます。
・沸騰したら弱火の中火にし,アクをとりつつ煮ます。
scotchB_03
・1時間以上たって肉がある程度ほぐれるようになったら,肉だけを別容器に取り出しておきます。
・蕪は葉っぱごと角切りに,ねぎは厚めの小口切りに,にんじんはイチョウ切りにします。
scotchB_01
・肉を煮た出汁の中に全ての野菜を入れ,にんじんが柔らかくなるまで煮ます。
・とり分けておいたお肉を,繊維に沿って適当にほぐしながら鍋に戻します。
・オートミールを適宜振り入れ,少し煮るととろみがつきます。好みのとろみにして,塩コショウで味を整えたら出来上がり。
・冷めたらラップで包み,こぼれないようにしておく。
※冷えるとオートミールで固まるので,運搬時にこぼれる心配が少なくてよい。

scotchB_04

<当日の供しかた>
・鍋を火にかけて温め,耐熱容器に注いでいただく。
———————–

日本で手に入りやすい野菜で作りますと,意外に安上がり。
また本来は,丸麦を使うものなのですが,押し麦や米粒麦と試してみて,なんとなくオートミールを使ってみましたところ,
スコッチブロスとは少々離れますが,とろみがついて香ばしいシチューのようなものになりました。
以来,このレシピで作ることが多いのです。
蕪とネギのあまみがおいしい,質実剛健な温まるお料理です。
これにパンを添えるだけでも,結構なボリュームになります。

羊肉の香りとだしがおいしいお料理ですが,
骨付きの鶏肉で作りますと,全国どこでも安く作ることができそうです。

余りましたら,リンゴジャムとカレー粉を振り入れ,塩味を足せば立派な『マリガトニーもどき』の出来上がり。
こうしますと,
スコットランド料理もどきからイギリス料理もどきまでを一日で味わえる炊き出しと相成ります。

次回からは再び,長期ロケ炊き出しシリーズをお送りします。