キロ180円の衝撃

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なにせ,180円なのです。

発端はと言えば,当方の最近のお気に入り,アメリカ南部料理の一つ,
コーンブレッドでもつくろうと,お店で久しぶりにコーンフラワーを買い求めたときのこと。
びっくり。
1キロ180円。
これはおどろきです。
5人分ほどで1カップ。つまり100グラムで5人分。
ということは,50人分180円!
大変だ!
これは,炊き出しに使わないわけにはいかないのです。
しかしコーンブレッドはあくまでブレッド。
『甘くないコーン味のしっとりスコッチケーキ』といった風情の食べ物です。
なので副菜が必要。

その副菜については次回に御紹介するとして,
今回は,安い炊き出しのためにコーンブレッドをつくります。

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南部風コーンブレッド 20人分

コーンフラワー 300グラム
(つぶつぶの大きい荒びきと,小麦粉ほどに滑らかなものがあり,個人的には滑らかなものの方が好きです。
しかし,一般的には荒びきの方が日本では多く流通しているようです。その場合は,小麦粉の割合を増やすと良いかと思います。)

小麦粉 100グラム(100円ショップのもので十分です。薄力粉が良いかと思います。)

ベーキングパウダー   大さじ1
重曹(ベーキングソーダ)大さじ1
…どちらも100円ショップで売っています。

卵 4~5個

牛乳 1リットル(できれば低脂肪か無脂肪のもの。)

ピーマン 2個(季節外れで高い場合は,なしにします。)

万能ねぎ 2束
玉ねぎ 1個 (どちらか安い方を使います。)

お酢 少々

砂糖
サラダ油

<前日の作り方>

・オーブンを200度にして余熱をかけておきます。

・ボウルか何かに,コーンフラワー・小麦粉・ベーキングパウダー・重曹を入れ,
そこに砂糖と塩で味をつけ,混ぜておきます。
(味付けの目安ですが,個人的にはあくまで塩味がたっている方が南部の雰囲気があって好きですが,
そこはお好みでどうぞ。ただし甘みが強すぎると,食事に使いにくくなります。
主食扱いなので,いつも味付けは控えめにしております。)

・粉を混ぜた後に,みじん切りにしたねぎ(万能ねぎもしくは玉ねぎ)と,あればピーマンのみじん切りを入れます。

・別の入れ物に,卵・牛乳・お酢を入れてよく混ぜます。
(牛乳にお酢を足すのは,『バターミルク』というものの代用です。あまり足すと分離してしまいますので,
『ほんのり酸味』くらいが良いかと思います。)

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・粉のボウルにまぜた液体を一気に入れ,サラダ油を一回りたらしこみ,滑らかにかき混ぜます。目安はホットケーキの生地くらい。
・ふつふつと少しだけ気泡が出てきたら,耐熱容器に流し込んで,オーブンで20分ほど焼いたら出来上がり。
・粗熱が取れたら,アルミホイルをかぶせて冷やします。

<当日の供し方>

・当日用意したメインの料理の大鍋の上にぴったり重なる金属製のボウルを用意しておき,
その中にホイルで包んだコーンブレッドを入れ,温めます。
・そのまま適当に切って,食べます。

トウモロコシの香りがする,ほろほろとした食感の塩味スコッチケーキと言った風情。
どっしりおなかに収まる主食です。

すこしぱさぱさするのが特徴ですが,しっとり感を増やすには小麦粉の割合を多くするか,
あるいはサラダ油の量を増やすかで対応できます。
場合によっては,粉チーズを生地に足してもよいかと思います。

こちら,食事としてだけでなく,
作業の間に小腹がすいたらつまんだりできるところもまた良い感じでした。

とはいうものの,これはあくまで主食。
これを何か副菜に合わせてこそ,生きてくるというもの。
それについては,また次回に…